野乃子(シズク:「今日こそ、美味しくいただいちゃおうかしらー、あは〜ん」

 ――押し倒されていた。

勇:「は……はははっ……も、諸音? ジョークはこれくらいにしてだな……」
野乃子(シズク:「初めてなのねん……なんて可愛らしいのかしらー。大丈夫よ? 痛くしないからぁ」

 胸のリボンをほどき、その大きすぎる胸元を見せつけてくる。
 あまりに生々しい柔肌の質感に、俺は息を呑まざるを得ない。

野乃子(シズク:「この奥……見てみたい? 触りたい? しゃぶりたい?」
勇:「そ、それは、その……ごくんっ」
野乃子(シズク:「んふふ。なにをしてもいいのよ……大丈夫。この子には傷はつかないからぁ」
勇:「……傷?」
野乃子(シズク:「あはーーん。深いこと考えなくていいからぁ。ねぇ? シズクをもっと楽しませてぇん」
勇:「……し……ずく?」

 どこかで聞いたことのある名前だった。
 そして、ふと頭頂部のバニーパーツに目がいく。
 やたらとフサフサしたそれは、とても作り物には見えなかった。あげく、ぴくんぴくんと動いているようにさえ見える。
 いや、動いていた。

野乃子(シズク:「あなた、とってもいい匂いがするの……なんだか、懐かしい感じ」
野乃子(シズク:「きっと気持ち良くなれると思うから、ね? シズクと夢見心地な気分にになりましょうよう」
勇:「ウサミミ……シズク……傷付かない……」
野乃子(シズク:「ほぉら、あなたのモノも大きく…………あらん? なってないじゃなーい」
勇:「……――ッッ!?」

 瞬間、強いひらめきが舞い降りてきた。
 それをそのまま、口から吐き出す。

勇:「お、お前っ! 兎のシズクか!? 姫の近侍の!?」
野乃子(シズク:「あらん? 姫様のことご存じ……?」
勇:「な、ななっ、なななななあああああああ!? マジか!? 兎の姿じゃないのかよ!?」
野乃子(シズク:「いやーん。お兄さんったら、なにか知ってるのねーん? ちょっとヤバくなーい?」

 ウサミミがひくひくと揺れた。
 間違いない.この耳は作り物なんかじゃなく、頭から直に生えてるものだ。

勇:「お前、諸音をどうしたんだよ!? なんだってこんな……」
野乃子(シズク:「はいはい。ちょっとヤバイから、シズクは退散しまーっす。じゃーねぇ〜〜」
勇:「えぇ!? な、なんだそれ……っ!」